信用金庫の金利が高いのはなぜ?メリット、デメリットを知って信用金庫と上手に付き合う

資金調達を受ける場合、銀行か信用金庫で悩んだ方であれば誰でも、信用金庫の貸付金利は高いと感じるのではないでしょうか。

では信用金庫で融資を受けるのは経営者にとって不利になるのでしょうか?

それは違うのでご安心ください!

一般的なメガバンクと比較しても信用金庫は地域密着型が売りです。

営業マンの方にいろいろな便宜を図ってもらえることもあり、重宝している方も意外と多いもの。

この記事では信用金庫の金利がなぜ高いのか、付き合う上でのメリット・デメリットを含めてわかりやすく解説していきます。

特に小規模事業の経営をしている方は、信用金庫とうまく付き合えばメリットも多いですよ。

信用金庫の金利は高い?他の金融機関と比較すると…?

一般的にメガバンクでの融資の年利は「年率0.5%前後」、地方銀行で「年率1%前後」と言われています。

それと比較すると、信用金庫の金利は「年率2%前後」と高くなっています。

場合によっては信用保証協会の保証を求められる場合もあり、その時には「年率3%前後」にまでなります。

こうして比べてみると、信用金庫の金利が高いことがわかります。

信用金庫の金利が高い理由

一番の理由は「信用金庫の取扱金額が小さいこと」です。

信用金庫は前述した通り、地域密着型の金融機関であり、今でも営業マンたちが地元の中小企業、時には零細企業と言われる小さな規模の会社を訪問しています。

小さな規模の会社であれば、融資の金額も小さいものです。

「1憶円の融資」と一口に言っても、1社に1億円融資するのと、100社に100万円融資するとでは、コストが大きく変わってきます。

つまりメガバンクは「1社に1億円融資する金融機関」であり、信用金庫は「100社に100万円融資する金融機関」なのです。

規模の小さな会社を経営している場合、メガバンクでは融資を断られたけれど信用金庫では融資を受けられた…という方も多いはず。

また、融資の金利が低い場合、金利が高い場合と比べて貸し倒れた時の影響が大きくなります。

そのため銀行は貸し倒れの可能性がある会社へは融資を渋りますし、場合によっては貸しはがし(融資をした個人や企業に対して返済期限前に返済を迫ること)を行うケースがあります。

その点信用金庫は、地域密着型で小規模事業者へ少額を高い金利で融資することに特化していますから、貸し倒れの影響が少なく、貸しはがしをする可能性がかなり低くなっています。

こうしてみると、信用金庫の金利が高いというマイナス面は「小規模の企業へ小規模融資を行っていること」と「貸しはがしをしないこと」とい特徴から考えて当然の摂理であるとも考えられます。

信用金庫を利用する3つのメリット

地域密着型で小規模事業の融資に向いている

前述した通り、信用金庫は規模の小さな企業へ対して少額の融資をすることを厭いません。

また地域密着型の運営をしているところが多いため、営業マンが定期的に訪問してくれたり、ヒアリングを行ってくれたりと、親密な関係を築けることも大きなメリットです。

中には大手のメガバンク社員が営業に訪問しても「うちは信用金庫と付き合っているから」と断るような会社もあるほどです。

貸し渋りや貸しはがしのリスクが低い

「大手の銀行に融資を頼みにいったけど、断られた」「返済期限前なのに融資額を返済するよう言われた」大手の銀行を利用している経営者ならこうした経験があるのではないでしょうか。

信用金庫は地域の事業者の事を第一に考えて、長期的な視点を持って融資をしてくれるところがほとんどです。そのため、貸し渋りや貸しはがしのリスクはかなり低くなります。

定期預金の金利が高い

信用金庫の金利が高いのは融資だけではありません。

定期預金の金利が高かったり、ユニークなキャンペーンを行ったりしている点も信用金庫ならではのメリットと言えます。

期間限定である場合が多いのですが、定期預金でいくら以上預け入れると「年利0.3%前後」の金利がつくような信用金庫もあります。

また有名なところでは、城南信用金庫の定期預金キャンペーンでしょうか。

年2回募集をかける懸賞金付きの定期預金「スーパードリーム」では当選すると100万円があたったり、お米がもらえたりと正に夢いっぱいの企画。

人気の高い商品となっています。

信用金庫を利用した時のデメリット

ATMが少なく店舗数も限られている

出張などで遠方に出かけた際も、必ず見つけられるのがメガバンクのATMですが、信用金庫はこうしたATMの数が少なく、コンビニのATMにも対応していない場合があります。

とはいえ、普段出し入れする生活費はメガバンクへ、あまり動かさない資金は信用金庫の定期預金へ…というように、使い分けも可能です。

信用金庫には卒業制度がある

地域に密着し、小規模な事業所の経営者の味方である信用金庫ですが、卒業制度があります。

というのも、信用金庫は取り扱う預金額が少ないので融資に回せる原資が少ないのです。

よって1憶円以上の融資を受けたい場合、信用金庫では対応が難しくなりますし、「従業員数300名以下」で「資本金9億円以下」の企業は信用金庫の会員から卒業しなければなりません。

とはいえ、会員だった期間に応じて信用金庫からは引き続き融資が受けられるので安心してください。

信用金庫の金利の高さには理由あり!

資金調達を検討している方なら、信用金庫の金利の高さを疑問に思うはずです。

ですがそれには理由があります。

信用金庫は、地域密着型で「地域の小規模事業を支援すること」「多くの会社に少額の融資をすること」に特化した金融機関です。

そのためどうしても、1つの融資にかけるコストが高くなってしまうため融資の金利が高くなる傾向にあるのです。

また、長期的な視点で経営者を支援してくれるので、貸し渋りや貸しはがしをしない、という点も融資の金利を上げる要因の1つとなっています。

信用金庫は上手に付き合えば資金調達や定期預金などの点から見ても、メリットの多い金融機関です。

小規模な企業を経営している場合、付き合っておいた方が良いはずですよ。

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