ハンドメイド作品を販売したいと考えたとき、「どの販売サイトが一番売れるの?」「初心者はどこから始めるべき?」という悩みは多くの作家さんが抱えています。実は、ハンドメイド販売サイトは作品ジャンルや価格帯、SNS活用の有無によって最適なものが大きく変わります。
この記事では、2025年に注目されているハンドメイド販売サイトをランキング形式で紹介し、手数料、集客力、使いやすさなどの観点から徹底比較します。初めて販売する方はもちろん、販売サイトを乗り換えたい方にも役立つ内容です。
ハンドメイド販売サイトの選び方
まずは、どのサイトが自分に合っているか判断するための基準を理解しておきましょう。
① 手数料の確認が必須
販売手数料や振込手数料はサイトごとに差があり、5〜15%と幅広いのが特徴です。同じ3,000円の商品でも利益が数百円変わることがあります。長く販売を続けるほど影響が大きいため、最初に必ず確認したいポイントです。
| サイト名 | 販売手数料 | 決済手数料 | 振込手数料 | 集客力 | 向いているジャンル |
|---|---|---|---|---|---|
| minne | 約10.56% | 含まれる | 220円 | ★★★★★ | 布小物・アクセサリー・可愛い系 |
| Creema | 10〜20%(カテゴリで変動) | 含まれる | 3万円未満176円 | ★★★★☆ | 一点物・アート系・ハイクオリティ作品 |
| BASE | 6.6%+40円 | 含まれる | 2万円未満250円 | ★★☆☆☆ | ブランド構築型・オリジナル作品 |
| Etsy | 約6.5%+リスティング料0.2USD | 決済手数料3%前後 | 国により異なる | ★★★☆☆ | 海外向け・和柄・個性的デザイン |
| メルカリShops | 10% | 含まれる | 200円 | ★★★★★ | 実用雑貨・量産可能作品 |
② 集客力は売れやすさに直結する
ハンドメイド販売で最も重要なのは「どれだけ多くの人に見てもらえるか」です。minneやメルカリShopsのようにユーザー数の多いサイトは、出品するだけで閲覧数が伸びやすいメリットがあります。一方、自分で集客しなければならないBASEのようなサイトは、SNS運用と併用することで力を発揮します。
③ 使いやすさは継続力につながる
操作が難しいと出品が面倒に感じてしまい、継続しづらくなります。スマホで簡単に出品できるか、管理画面が見やすいかなど、操作性は売上に直結する重要な要素です。
④ 自分のジャンルとサイトの相性を考える
サイトごとに売れやすい作品ジャンルが異なります。Creemaは上質で一点物の作品が好まれ、minneは可愛い系の雑貨やアクセサリーと相性が良い傾向があります。海外ユーザーが多いEtsyでは和柄や個性的なデザインが人気です。自分の作品に合った場所で販売することが最短で成果につながります。
⑤ サポート体制の安心感
取引中のトラブル時に事務局に相談できるかどうかも大切です。初心者ほどサポートがしっかりしたサイトを選ぶことで安心して販売できます。
ハンドメイド販売サイトおすすめランキング【2025年版】
ここからは、人気、売れやすさ、手数料、初心者の始めやすさなどをもとにランキング形式で紹介します。
1位:minne(ミンネ)
国内最大級のハンドメイドマーケットで、初心者が最も売れやすいサイトです。アプリ経由の購入が多く、スマホユーザーがメインのため、気軽に商品の閲覧・購入がされやすい特徴があります。アクセサリーや布小物、可愛いデザインのジャンルとは特に相性抜群です。
メリット
・見てもらえる回数が多い
・出品操作が簡単で初心者でも扱いやすい
・SNS集客が苦手でも売れやすい
デメリット
・出品数が多く、埋もれやすい
・単価を上げにくいジャンルもある
2位:Creema(クリーマ)
大人向けの落ち着いた雰囲気が特徴で、質の高い作品が評価されやすいサイトです。一点物や高価格帯の作品が売れやすく、ハンドメイドを仕事として取り組む人にも向いています。
メリット
・高単価作品が売れやすい
・こだわりのあるユーザーが多い
デメリット
・作品のクオリティが求められる
・競合のレベルが高い
3位:BASE(ベイス)
自分だけのネットショップを持ちたい人に人気のサービスです。デザインの自由度が高く、ブランドとしての世界観を作りたい人には最適。SNSからの集客と相性が良く、リピーター作りにも向いています。
メリット
・オリジナルブランドのショップが作れる
・SNS集客と合わせると強力
・デザインの自由度が高い
デメリット
・集客は自分で行う必要がある
・SNSが苦手な人には不向き
4位:Etsy(エッツィ)
世界中に向けてハンドメイド作品を販売できるプラットフォームです。日本製の作品は品質が高く評価されやすいため、海外向けに販売したい作家に特に人気があります。
メリット
・販売単価が高くなりやすい
・和柄や個性的なデザインがよく売れる
デメリット
・英語での対応が必要
・送料の設定がやや複雑
5位:メルカリShops
メルカリの巨大なユーザー層にそのままアクセスできるため、閲覧数がすぐ伸びやすいのが最大の魅力です。複数在庫がある商品や実用的なアイテムが売れやすい傾向があります。
メリット
・圧倒的な集客力
・出品してすぐ売れることが多い
・口コミが付きやすい
デメリット
・ブランドの世界観を作りにくい
・低価格帯の商品が多く比較されやすい
6位:LINEギフト・LINE公式ショップ
ギフト需要に応えたい人に向いている販売チャネルです。LINEの通知機能を使い、ユーザーとの距離が近く、リピーターを増やしやすいのが特徴です。
7位:Instagramショップ機能
SNS発信が得意な人には最も力を発揮する販売方法です。写真映えする作品やストーリー性のある作品と特に相性が良く、投稿からそのまま購入につなげられます。
目的別おすすめサイト
初心者でも売れやすいサイト
minne
メルカリShops
これらのサイトは閲覧数が伸びやすく、販売のハードルが低いため、初めての販売に最適です。
ブランド構築したい人向け
BASE
Instagramショップ
世界観を重視して販売したい人や、固定ファンを作りたい人に向いています。
単価を上げたいこだわり作品向け
Creema
Etsy
丁寧な作りの作品やユニークなデザインが評価されやすく、収益性を高めたい人に最適です。
販売を成功させるためのポイント
写真は商品販売の9割を左右する
自然光で撮影し、背景をシンプルに保つことで作品の魅力が伝わりやすくなります。アップ写真、角度別、使用イメージの写真を用意すると購入率が上がります。
適正価格は「材料費×3」が目安
安売りをしすぎると品質が低く見えてしまい、クレームにもつながりやすくなります。材料費と制作時間を考慮し、適正価格を設定することが大切です。
SNSとの連携が売上を伸ばす
InstagramやYouTubeなどと併用することで認知を広げられます。特にランキング上位に入ると露出が増え、売上が加速する循環が生まれます。
まとめ|自分の作品と発信スタイルに合うサイトを選ぶことが成功の近道
ハンドメイド販売サイトにはそれぞれ異なる強みがあります。可愛い系が売れやすいサイト、こだわり作品が評価されるサイト、ブランド構築に向いたサイトなど、特徴はさまざまです。あなたの作品がどんなお客様に届くと一番喜ばれるのかを考えることで、最適な販売サイトが自然と見えてきます。

