LP(ランディングページ) の作成にあたり、色々な企業を見比べると、各社で料金にずいぶんと差があると感じますよね。
なぜ、会社ごとで作成料にばらつきがあるのでしょうか?
その謎を解く鍵はLP作成に必要な工程と深く関わりがあります。
今回は、LP作成時に必要な作業項目と費用相場の関係を解説したいと思います。
作成に必要な作業項目とはどんなもの?
LP作成にあたってかかる費用を理解するために、まず作業内容を解説していきたいと思います。
戦略設計・競合調査
まずLPを作成するにあたって下記の4点を必ず設定しなければなりません。
- ターゲットを設定する(どんな人に見てもらいたいのか)
- LPの目的を決める(商品の購入・資料請求・メルマガへの登録など)
- ライバルである企業が運営しているLPの訴求力やコンテンツを調査する
- 広告を出稿するにあたってのキーワード(訴求軸)を選定する
これらはLP作成にあたって最も重要な工程です。
十分な実績を持っている企業であれば、こうした戦略のノウハウがあるので自分たちでは不安な場合は相談しましょう。
ただし、そうしたプロにこの工程を依頼するのであれば、費用も高額になるので覚えておきましょう。
構成案作成・ライティング
次に必要な工程が以下の2点です。
- LP訴求の仕方を考える(LPに掲載するストーリーを考える)
- LPに掲載する原稿やキャッチコピー、アイキャッチ写真の選定
こうした構成には、訴求力のある画像やユーザーに訴えるキャチコピー、ユーザーの心を動かすストーリーや商品の魅力を伝えるエビデンスなどが必要になります。
この工程ではパターンが3つあります。
- 自社で全ての原稿を作成する
- 自社が作成した原稿を制作会社とともに改良していく
- 制作会社が全ての原稿を作成する
この3通りです。
デザインに特化した制作会社であれば、自社で原稿を準備することが多く、ウェブ集客に強みを持つ制作会社であれば原稿作成から力添えしてくれます。
この工程では「売り出す商品への理解」と「商品を売り込む技術」が必須です。
もし、自分たちで全てを準備することに不安があるなら、制作会社に依頼しましょう。
LPをデザイン、コーディング、実装する
作成した原稿を元にして、LPのデザインが進めていきます。
この工程はほぼすべての制作会社が対応してくれます。
運用および改善
戦略設計の次に重要な工程がこの運用と改善の項目です。
LP作成後、運用が開始されてからユーザーの反応を見ながら地道に改善、微調整していく作業です。
LPは作成した直後から、急激な効果があるものではありません。
実際のユーザーの反応を見ながら、キャッチコピーやデザインといった訴求力を改善していかなければ、そのLPに未来はありません。
そのため、LP作成後も運用に関してサポートしてほしい場合は、作成後もサポートしてくれる制作会社を選びましょう。
LP作成にかかる費用の相場と自分で行う作業
10万円以下
10万円以下の費用でLP作成を依頼する場合、デザインはテンプレートが使用されます。
デザインには執着せず、とにかく安い値段でLPを作成してほしいという場合はこの価格になります。
この価格帯ではデザインとコーディングのみ制作会社へ依頼し、前述した戦略設計や原稿の用意は自分で行うことになるのでご注意下さい。
およそ、1週間から1ヵ月ほどで作業が完了します。
LPを出稿したあとの改善サポートはありません。
10万円~30万円
デザインに多少はこだわりたい方はこちらの価格帯です。
自社で設定したターゲットに合わせてコンテンツを構成し、戦略設計や原稿を自分たちで用意します。
作業期間はおよそ2週間から1.5ヵ月ほどが目安です。
こちらもLP作成したあとの改善サポートはありません。
自分たちで運用し、改善していく必要があります。
30万円~60万円
どのような商品を、どのようなユーザーへ売り込みたいのか、それに伴ってデザインなどを細かく作り込むことが可能になる価格帯です。
この価格帯であれば、業界調査や競合他社の調査まで依頼に折込まれていることがほとんどです。
設定したペルソナに合わせたキャッチコピーやストーリー、訴求力のある画像などを制作会社が作成します。
また、完全にオリジナルのデザインでLP作成が可能になる価格帯です。
作業の目安はおよそ1ヵ月から2ヵ月です。
一部の企業では改善サポートがついている場合があります。
60万円以上
LPを使用したウェブ集客とコンバージョン(商品購入)に徹底的にこだわるのなら、こちらの価格帯です。
この価格帯であれば、自分たちで戦略設計を作成したり、LP公開後にユーザーの反応を見ながら微調整をしたりする必要はありません。
しっかりしたウェブ集客のノウハウを持った制作会社が成果に結びつくようにLP制作をしてくれます。
LP作成というよりも、ほとんどコンサルティング料金としての側面が多くなっています。
制作にかかる期間は1.5ヵ月から3ヵ月程度です。
改善サポートがついており、LPが作成され出稿となった後で効果を確認し微修正や改善をしてもらえます。
LP作成の費用相場はいくら?LP作成に必要な作業についてのまとめ
LP作成に関する費用相場は、自分たちでどの工程を作業するかで大きく変わっています。
基本的には制作会社に依頼する工程が多くなれば多くなるほど、費用も高くなっていきます。
逆に、自分たちで用意し作業する工程が多いと、かかる費用はおさえられます。
どの工程を自分たちでやるのか、どの工程を制作会社に依頼するのか、またどこまで作り込みたいかを考えてから自分たちにあった費用相場で制作会社へ依頼するようにしましょう。