自社メディアにインタビュー記事を掲載するweb担当者は多いですよね。
その記事は「読まれるインタビュー記事」になっているでしょうか?
何となくテンプレートを流用して、聞いたことをそのまま文字に起こすだけでは読まれるインタビュー記事にはなりません。
読者の離脱率が高くなり、SEO的にも悪いですし、何より取材した方に対しても申し訳ないですよね。
今回の記事ではインタビューするまでの流れから「読まれるインタビュー記事」にするコツをわかりやすく解説していきます。
インタビュー下準備の3ステップ
まず読まれるインタビュー記事にするための下準備を解説します。
取材対象を決める
まず取材対象を決めましょう。
インタビュー記事を掲載するメディアの想定している読者はどのような層でしょうか?
- 想定している読者はどのような人物か
- その人物はどのような悩みがあり、どんなことに興味があるか
例えば、若い女性向けのメディアであれば「働きながら育児をして活躍している女性」ですし、ビジネスマン向けのメディアなら「開業して活躍している男性」が想定されます。
ここでの注意点ですが、実績がしっかりとしている方にインタビューしましょう。
現在はSNSなどで自身の経歴や実績を詐称するインフルエンサーが多く見られます。
こうした方にインタビューすると、記事の内容に具体的なエピソードや深みのある話がないため面白みがなくなりますし、何よりメディアの信頼度に傷が付きます。
質問項目を作成する
質問項目は早めに作成し取材対象者の手元に直ぐ届けましょう。
項目の目安としては、1時間ほどの取材時間であれば10個ほどがいいでしょう。
聞ききれないこともあるので、質問項目の中でも重要度を決めておくと当日焦らずに済みます。
インタビュー前にリサーチをする
取材対象者についてインタビュー前にリサーチしておきましょう。
過去のインタビュー記事や、あれば本人のブログなどを見てみましょう。
取材対象者が興味のありそうなこと、好きなこと、苦手なことなどを事前に知っておくことで当日のインタビューがスムーズになりますよ。
インタビュー当日の3ステップ
事前準備が整ったら、インタビュー当日に抑えたいポイントを解説します。
緊張をほぐす
インタビューが始まる前は、インタビューする側もされる側も緊張しているもの。
こんな時に、事前準備で調べておいたリサーチが力を発揮します。
取材対象者の好きなものや苦手なものの話を振って、少し雑談を。
こうすることで、お互いに肩の力が抜けて和やかなムードでインタビューができますよ。
相手にインタビューの趣旨を伝える
相手にインタビューの趣旨を伝えておく事も大切です。
・自分たちのメディアが想定している読者
・読者にインタビューを通して伝えたいこと
・今後のスケジュール
・取材対象者が記事の修正を希望するときの手段
こうしたインタビューの趣旨を伝えておきましょう。
インタビューをしよう
インタビューで大切なのが「質疑応答にならないこと」です。
話の流れを切らないように、相槌をうったり、頷いたりして相手の言葉を引き出しましょう。
この時、取材対象者に気を遣い過ぎないことです。
「ちょっと聞きにくいのですが」などと前置きして、聞きにくい質問であっても躊躇せず貪欲に!
読者のためになる情報をどんどん引き出しましょう。
もちろん知ったかぶりもNG。
こちらが知らない事は読者も知らない可能性があります。
どんどん深堀りをして、質問を重ねていきましょう。
インタビューを記事にする3つのコツ
インタビューが終わったら、今度はインタビュー記事にしていきましょう。
「対話形式」「一人称形式」「三人称形式」
インタビュー記事には大きく3つの作り方があります。
「対話形式」は実際の取材に近い表現方法です。インタビューする側とされる側2人の会話で進んでいきます。
「一人称形式」取材対象者が1人で語っているような表現をする方法です。聞き手の存在が読者にはわからないように執筆します。一人称形式をとる事で本人が伝えたいメッセージを印象的に感じることができるでしょう。
「三人称形式」インタビューした側の視点で論理的にまとめていきます。堅い印象になりがちですが、客観的に理解しやすいというメリットもあります。
情報を選別してストーリーを作る
聞いたことを全て記事にする必要はありません。
聞き出した情報を選別してストーリーを作成しましょう。
「情報1→情報2→情報3→情報4→情報5」の順番で聞き出していても、ストーリーにするさい「情報3→情報2→情報1→情報4」の順で構成した方がスムーズで情報5は不要であれば、こうした工夫をしましょう。
聞き手の質問でストーリーを組み立てよう
ストーリーを組み立てる時、情報を取捨選択することも大切ですが、自身の相槌や頷きを、セリフへ変えるのも有効です。
本当は「え!そうなんですか!」と答えていた場面であっても、記事のするさいは
「なるほど、そうした失敗が次の事業での成功の種になったのですね」
と、セリフを変える事で、文章の流れを変えてストーリーを作ることが可能です。
インタビュー記事を作るならテンプレートを流用するよりストーリーを作ろう
インタビュー記事を作るさい、何となくテンプレートを流用してインタビューした内容をそのまま落とし込んでいませんか?
「読まれるインタビュー記事」に大切なことは「情報を取捨選択してストーリーを作ること」です。
インタビューした目的・伝えたいこと、をストーリーの「結」として、読者に伝わるストーリーを作りましょう。
そのためには、聞いた内容をそのまま記事にする必要はありません。
情報の順番を変える、自身の相槌の内容を変えるなどして、自然な流れのストーリーを作れば読者にも読みやすく伝わる記事になりますよ。