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メモ

ブッダって?お釈迦様って?現代にも役立つ仏教の教え

ブッダって?お釈迦様って?とあまり知らない人向けに、簡単に仏教について書かせていただきました。

宗教って何だか怪しい!仏教ってお葬式の時くらいしか関りない!って人もいるかも知れないですが、実はとても身近なところに仏教が隠れています。

この記事ではブッダについてと、お寺や仏様、身近な仏教語について解説していきます。

ブッダって?

「お釈迦(しゃか)様と仏陀は同一人物ですか?」

こういう質問を耳にすることもあるのですが、お釈迦様はゴータマ・シッダールという仏教の創始者のことで、一般的には釈迦のことを仏陀と呼びますが、仏教では悟りを得ることを仏陀と呼び、本来は個人を表すものではありません。

この記事では、便宜上ブッダと記述させていただきます。

ブッダの誕生

約2500年前の4月8日にインド北部(ネパールとの国境あたり)を治める釈迦族の王子として誕生しました。

母親はブッダを産んで7日後に他界、母の妹に育てられました。

7歳で数学、天文学、占星術などあらゆる学問を学ぶほど賢かったそうです。

大きな転機

12歳の春、農作物の方策を祈るお祭りに参加した時に、大きな転機を迎えます。

たまたま土の中から小さな虫が出てきました。

どこからか小鳥がやって来て、その虫を食べてしまいました。

次に大きな鳥がやってきて、その小鳥を食べてしまいました。

次々と命が失われる様子を見てブッダは、「生きるとはどういう意味があるのか」と悲しい気持ちになりました。

それからブッダは元気がなくなり、「幸せに生きられる方法はないか」と思い悩みました。

それを見て心配した父が、花嫁を迎え入れブッダは16歳で結婚。

しかし、悩みは消えず、心配した父がお城の外の世界を見てくることをすすめました。

しかしそこで「老」「病」「死」を目の当たりにします。

老→東の門で見たよぼよぼのおじいさんを見て「いつか自分もあのような老人になるんだ」と知りました。

病→南の門で痩せ衰えた病人を見て「病気にならない人間はいない」と知りました。

死→西の門でお墓に向かうお葬式の行列を見て「人間はいつか、命をなくす」と知りました。

出家

そして、出家を決意。

父の猛反対があったものの、ある夜にお城から脱出をはかり、出家をしました。

最初に2人の仙人に坐禅による瞑想法を習いました。

ブッダはすぐに2人の仙人が瞑想によって達した悟りに達したが、それでも悩みは解決されませんでした。

次に苦行によって悟りを得ようとしました。

  • 息を止め続ける
  • 片足で立ち続ける
  • 太陽を見続ける
  • 身体を首まで土の中に埋めたままにする
  • 何日も食べ物を食べない(※)

※何日も食べない断食修行は21日間が限界とされる中、ブッダは倍の42日間も行ったと言われている。

悟りの道へ

苦行を何年も続けた末、骨と皮だけになったある日、お釈迦さまが川ぞいの道を歩いていると、向こうから1人の農民が、歌を歌いながら歩いてきました。

「琵琶の弦、強くしめれば糸が切れ、ゆるめたら音が悪くなる~♪」

この歌を耳にして、「快楽ばかりでも、苦行ばかりでもいけない。極端に偏り過ぎず、ほどよい中道を歩むべきだ」と考えました。

それからブッダは、菩提樹の下で坐禅を組み「悟りを得るまでは決してこの座を立たない」と決意をして瞑想を続けました。

出家から6年後、ブッダは35歳の12月8日に悟りを得ました。

「老」「病」「死」という宿命を背負った人間が、幸せに生きるにはどうしたよいか。

その真実を悟ったブッダは、梵天に背中を押される形で「仏の真理の教え」を人々に語る事を決意しました。

35歳で悟ってから80歳で亡くなる(入滅)まで説法を行いました。

入滅後は、飛びぬけた能力を持った有能な10人の弟子により、その教えが広まりました。

仏教って?

生きてく上でどうていも避ける事のできない「苦しみ」。

「そんな苦しみが多い世の中でも、幸せに生きる事ができるよ」と教えてくれたのが「仏教」です。

「そもそも、生きる事は苦しい事である」と結論を出したブッダ。

「なぜ苦しいのか」をじっくり考えました。

例えば、友達が新しいゲームを買ってもらったのに、自分が欲しくても買ってもらえなかったら羨ましく思い、苦しい気持ちにもなる。

このように自分の思い通りにしたいと思う心を「煩悩」と言い、ブッダは苦しみの原因は「煩悩」にあると発見しました。

そして、「煩悩」をなくす方法を考えました。

「苦しみ」の種類は8種類

  1. 生→生きる時代や場所を選べないこと。
  2. 老→老いること。
  3. 病→病気になること。
  4. 死→いつか死ぬこと。
  5. 愛別離苦→愛する人とはいつか別れるという苦しみ。
  6. 怨憎会苦→憎しみを感じる人とも出会うという苦しみ。
  7. 求不得苦→欲しいものが必ず手に入るわけではないという苦しみ。
  8. 五蘊盛苦→諦められない苦しみ。

煩悩をやっつける方法(八正道)

  • 正見→物事をありのままに正しく見ること。
  • 正思→正しく物事を考えること。
  • 正語→正しい言葉遣いをすること。
  • 正業→正しいおこないをすること。
  • 正命→正しく毎日暮らすこと。
  • 正精進→目標に向かって正しく努力すること。
  • 正念→正しい信念を持つこと。 正定→正しく精神を安定させること。

2種類の欲

  • キリがある欲→おしっこに行きたい!トイレに行ってスッキリ。
  • キリがない欲→おなかすいた!おなかはいっぱいだけど、ご馳走をもっと食べたい!

キリがない欲望を求め続ければ、満たされない苦しみが続きます。

欲をゼロにするのではなく、欲を少なくした方が1つ満たされた時に幸せを感じられます。

「空」(くう)の教え

色即是空、空即是色・・・般若心経には「空」が登場します。

ここでの「空」は、「こだわりの心をなくす」ということ。

今あなたがココに存在しているけど、昨日のあなたと今日のあなたは違うし、これからもどんどん変化します。

「世の中に変化しないものはないのだから、こだわるな」ということです。

死後の世界

ブッダは死後の世界について、「誰も行ったことがないのだから、わかるわけないじゃないか。だから、死後の世界のことなんて考えず、死ぬまで幸せに生きよう。」と言っております。

※その後には「浄土」というころに生まれ変わり、いつまでも安楽に暮らせるという教えなどが生まれてます。

お経について

ブッダの教えが書かれたものがお経(経典)です。

しかし、書いたのはブッダではありません。

ブッダ入滅後、弟子たちによって口で伝えられてきた教えは、文字として記録されるようになったのは数百年後のことです。

お寺にまつられている仏像には、お釈迦様や観音様、不動明王や四天王などがいます。

これらの仏さまは、お経に登場する登場人物のようなものです。

たくさん仏さまがいるのだけど、役割によって4つに分けられます。

  1. 如来→完全な悟りを得た仏の中の仏
  2. 菩薩→悟りを求めて修行する者
  3. 明王→如来の使者
  4. 天→仏の世界を守る神々

お寺って?

基本的にはお坊さんが住むところです。

役割としては、

  1. ブッダの教えを学ぶところ
  2. 仏さまにお参りするところ
  3. お葬式などの儀式を行うところ

※ちなみに全国のコンビニ店舗数は56,884軒、お寺の数は7万7,256寺です。

身近な仏教語

あいさつ(挨拶)

お坊さん同士が意見を述べて、仏教の意識を高め合うことを「あいさつ」と言いました。

自分の意見を言う時に、相手を思いやることから、誰かに会った時や別れる時に「こんにちは」「さようなら」と親しみの気持ちを込めて伝える言葉を「あいさつ」と呼ぶようになりました。

ありがとう(有難う)

漢字で書くと「有ることが難しい」

つまり、滅多にないことだから感謝するということ。

何十億と人がいる中で、家族や友人など大好きな人に巡りあえたのは、滅多にないことなので「ありがとう」なのです。

がまん(我慢)

仏教で言う「我慢」は「自分が!自分が!」とワガママを言うことでした。

しかし、修行中のお坊さんたちが「我慢の気持ちが出て来た!気を付けよう!」と自分の怠惰な心を戒める時に使い始め、自分の気持ちを抑えることを「我慢」と呼ぶようになりました。

がんばる(頑張る)

「がんばる」には「一生懸命やりぬく」という意味と「自分の考えを押し通す」という真逆の意味があります。

仏教ではもともと、「我を張る」=「自分の考えを主張する」という意味で使われてました。

さべつ(差別)

仏教では「しゃべつ」と読みます。

一般的には人や物を分け隔てして上下の差をつける意味で使われることが多いですが、仏教では上下の差をつける事はせず「世の中に同じものは何一つなくみんな素晴らしい存在」という教えです。

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