最近は、法人・個人を問わずにネットショップ開業に興味を持つ方が増えてきています。
モール型ECに加えて、個別でのECサイト構築を可能にするBASEやShopifyなどの台頭で、誰でも簡単にネットショップを開業できる時代になりました。
ですが、いざネットショップを始めようと思っても
「情報が多すぎてわからない」
「何から手をつけたらいいの?」
と二の足を踏んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ネットショップを開業したいと考えている初心者の方向けにネット通販のやり方から、利益につながる施策までをしっかりと解説していきます。
ネット通販のやり方は?ショップ開業の4ステップ
ステップ1・販売したいものを決めよう
まずは自分がネットショップで販売したいものを決めましょう。
基本的には「自分で作ったものを売る」か「仕入れたものを売る」ことになります。
もし自分で作ることが難しく、「何を売ればいいの?」と、悩んでいる場合は以下のものを参考にしてみてください。
ネットショップで比較的売れ筋になりやすい商品を紹介します。
- 限定商品:各都道府県、地域限定のお菓子や特産品は限定商品にあたります。また日本で販売されていない海外のアクセサリーやお菓子なども限定品です。「現地に行かないと手に入らないもの」というのがポイント!インターネット上であれば、現地へ行かなくとも誰でも簡単に限定品が購入できます。
- 重たいもの:お米やお水など、スーパーで購入して自分の家まで運ぶのは大変ですよね。そのため、飲料やお米、ペット用品など重たいものはネットで買われる傾向にあります。お酒などの飲料、トイレットペーパーやペットフードなど、かさ張る商品はネットショップと相性がいい傾向にあります。
- 対面では購入しにくいもの:代表的なものが「育毛剤」や「痔の薬」などです。こういったものは、購入しているところを見られたくないという方が多いですよね。対面で購入できないものを、ネットショップで扱うことでユーザー側が、誰にも見られず安心して買い物をすることが可能になります。ただし、医薬品に該当するものを扱う場合、許可や届出が必要なので注意しましょう。
- 流行のもの、趣味のもの:現在流行しているアパレル製品や、自分の好きな趣味のグッズなどもネットショップで販売が可能です。特に流行のアパレル製品はSNSなどと連携すれば、人気を得やすいので初心者にもおすすめです。ただし、値段設定を間違えると「転売屋」と批判を浴びることがあるので注意しましょう。
ステップ2・ネットショップのコンセプトを決めよう
実際に利益につながるネットショップを開設するなら、コンセプトはとても大切です。なぜなら、インターネットでは無数の店舗があり競合他社がひしめき合っているから。その中から「自分の店舗で買い物をする理由」は何だと思いますか?どんなお客様に自分の製品を買って欲しいと思いますか?
「誰に、どんな価値を提供するのか?」をしっかりと考えないとネットショップを開業しても失敗に終わります。
「コンセプトって何?」と悩んでいる場合、以下のポイントを参考にしてください。
- 品質で差別化:例えば「手作り」「無添加」などの製法から、作り手が賞を受賞した、行列ができるほど人気がある、創業〇年など伝統のあるもの。といった事が品質による差別化でチェックすべきポイントです。
- 価格面で差別化:アウトレット品、ワケアリ品、など安さの理由でユーザーに訴求できます。ただ安いだけでは「中古品?」と怪しまれて買ってもらえないリスクがあります。きちんと理由を説明することをお忘れなく。
- 利便性で差別化:即日納品や、品ぞろえが豊富なこと、専門性が高いことなどで他店と差別化をはかりましょう。
ステップ3・ネットショップを作成しよう
ネットショップを作成する場合は、大きくわけて3つの方法があります。
- ECモール型:楽天やAmazonなどで出店します。
- ASP型:BASEやShopify、STORESなどプラットフォームだけを借りて自分のショップを作成します。
- オープンソース型:プログラムが無料で公開されているECサイトの作成システムを利用する方法です。構築をはもちろんのこと、運営やカスタマイズにはプログラミングの知識が必要なので玄人向けといえます。
ECモール型であれば、楽天やAmazonなどの高い集客力を借りて出店できます。大型のショッピングモールに出店するイメージです。
ただし、競合他社が多く価格競争が激しいので注意が必要です。
プラットフォームを借りて、自分のショップを開業する方法もあります。
Shopify、BASE、STORESは自分でオリジナルショップが作成できます。
手数料や決済方法、入金サイクルはそれぞれ異なります。
カスタマイズしやすい反面、サイト構築には知識が必要です。
ステップ4・開業届を提出しよう
「不用品をフリマアプリで売却した」「年に数回ハンドメイド作品をネットで販売している」こうした場合は、わざわざ開業届を提出する必要はないかと思います。
ただし「継続して」「対価を得ている」場合は「事業」とみなされ、確定申告が必要になることもあるので覚えておきましょう。
開業届は開業してから1ヵ月以内に、所轄の税務署へ届け出ます。
郵送でも受け付けてくれるので、会社員の方でも安心です。
ネットショップ開業で利益につながる3つのポイント
ユーザーに安心感を持ってもらう
インターネット上には、ネットショップが無数に存在しています。
数多くある競合他社から、自分のショップを選んでもらうには「安心感」が大切。
というのも、実店舗であれば直接話して説明を聞き、製品を実際に見られますが、ECサイトでは販売者も製品も確認できません。
では、具体的にどのようなポイントが安心感を与えると思いますか?ユーザーが安心感を持つポイントは4つあります。
- 販売者の顔写真を掲載する:顔の見えない、名前もわからない人から、わざわざ買い物をする人はいません。顔や名前をきちんと記載して、取引に対して責務を果たすことをユーザーへアピールしましょう。
- 問合せ先を明示する:問合せ先が携帯電話のみでは、ユーザーからの信頼度は得られません。できれば固定電話を記載しましょう。また公式ラインやメールアドレスなども記載して、問合せ先はユーザーの好みで選べるようにするといいでしょう。
- 営業時間を記載する:営業時間の記載がないと、ユーザーも「注文はちゃんと通ったのか?いつ届く?」と心配になってしまうものです。営業時間の記載があれば「もう時間外だから、返信は明日だろうな」など予測がつけられます。また、自分でも営業時間を明確にすることで、オンとオフが区別できるのでおすすめです。
- 利用規約などの表示:ユーザーとのトラブルを回避するためにも、設けておきましょう。ECサイトで多いのが金銭トラブルです。他のサイトなどを参考に利用規約を作成したり、ひな形などを利用したりしてもいいでしょう。
コストを抑える時は一度立ち止まる
コストカットも行き過ぎると、かえって不便になったり、ユーザーに不利益になったり失敗につながることがあります。
コストカットする時は、一度立ち止まって考えましょう。
成果につながる部分には費用を出すなど、メリハリをつけるといいでしょう。
サイト内の離脱を減らす工夫を
サイト内離脱とは「ショップを訪れたユーザーが、何のアクションも起こさずに他のサイトに行ってしまうこと」をさします。
サイト内の離脱率が高い場合、以下の点に気を付けてください。
- 商品の画像や紹介文が雑で伝わりにくい
- 決済方法の表示がない、決済方法がわかりにくい
- 買い物カゴがわかりにくい
特に、商品画像や決済方法はバリエーションに飛んでいる方が決済につながりやすいので覚えておきましょう。
ネット通販のやり方は?おすすめのネットショップ開業法
誰でも簡単に自分のネットショップが持てるようになりました。
「何か販売してみたいな」とワクワクしている方も多いはず。
ECモールで出店する場合、登録は簡単ですが、競合他社が多いため価格競争が激しくショップが埋もれてしまいことも…。
ShopifyやBASEなどでネットショップを作成する場合、カスタマイズや導入するアプリ、システムなどある程度知識が必要です。
「初期費用はコストを抑えたい」と、自力でサイトを作成すると失敗しやすいので注意が必要です。
もし自分でネットショップを持ちたいと考えているなら、思い切ってECサイトの制作を外注してみましょう。
特にShopifyやBASE、STORESなどを利用する場合、ブランディングは必要不可欠です。
外注すれば、サイト制作のプロの経験と知識が借りられるのでおすすめです。
オンライン広報部でも無料相談を承っておりますので、お気軽にご相談ください。