「自社でECサイトを構築したい」と考えた時、真っ先に思い浮かぶのがAmazonや楽天などのECモールに出店することではないでしょうか。
確かに、モール型ECは集客力が高く規定のフォーマットに従って入力するだけなので出店が手軽なため、注目されています。
ですが最近「Shopify(ショッピファイ)」という個別のECが成長していることをご存じでしょうか?
この記事ではShopifyを利用しようと検討している方向けに、特徴や利用するさいのメリットや注意点、売れるショップを作るコツなどを解説していきます。
Shopifyとは?
Shopifyとはカナダで創業されたECサイトのプラットフォームです。
これまでは、ECサイトを作成したい場合「ECモールへ出店」か「自社でECサイトを構築」するかの2択が一般的な方法でした。
ですがShopifyであれば、アカウントを作成して管理画面から設定するだけでECサイトを簡単に作成できます。
サーバーやネットワークの管理はShopifyが管理するため、企業側の負担が少ないのが特徴です。
またベーシックプランを利用すれば、月額29ドル支払うだけで初期費用がかかりません。
Amazonや楽天で出店しても、ユーザー目線では「Amazonで買い物をした」という認識にとどまるため、自社の認知度が上がりにくいというデメリットがあります。
また送料や価格などを巡って、他の出品者との競り合いが日々激化している昨今では「自分たちのECサイトを負担なく運営したい」というニーズが高まっており、Shopifyはそれに応えた形です。
Shopifyを利用するメリット
カスタマイズ性が高い
Shopifyは自社の規模や戦略に合わせたサイトをカスタマイズできます。
最初に利用できる機能は最小限なので、自社の状況に合わせて定期購入やクーポンなどの機能をアプリで追加していくという形式になっています。
現在こうした拡張アプリは3000種類以上あり、カスタマイズ性がひじょうに高くなっています。
低コストで導入できる
Shopifyは初期費用なしの、月額課金制サービスです。
その他のECプラットフォームと比較すると、コストが低いので気軽に始められるというメリットがあります。
月額費用の他には、「決済手数料」がかかりますが、販売手数料はShopifyペイメントを利用すれば無料です。
料金プランは9ドルから2000ドルまで、プランによってさまざま。選んだプランによって月額費用や決済手数料などが違うので、自社に合ったプランを選びましょう。
SNSでの販売に強み
ShopifyはSNSとの連携が簡単なので、SNSと利用した集客に強みがあります。FacebookやInstagramと連携することで、ユーザーはSNSで気軽に商品を選び、購入できます。
最初にSNSと連携しておけば、SNSのフォロワー数を増やすことで広告費なくして集客と販売が可能になります。
SEO対策ができる
ECサイト運営に最も大切なのがウェブマーケティングです。Shopifyはウェブマーケティングに欠かせない「SEO」にも対応しています。ページごとにメタタグの設定が自由にできるため、前述したSNS連携と合わせて集客力を高められます。
海外市場をターゲットにしたECに挑戦できる
当初は日本国内向けの商品やサービスを展開していた企業が、売上が伸びるにつれて海外からのアクセスが増えて、海外市場を視野に入れるようになることは多々あります。
海外在住の日本人や信頼性のある日本製品を求める外国人の方など、海外市場での需要は案外高いもの。
Shopifyは世界中の通貨やペイパルなどの決済方法に対応しているため、海外販売もしやすいのが嬉しい特徴です。
Shopifyを利用するさいの注意点
英語の資料が多い
Shopifyは海外の企業なので、詳細な情報や資料を見ても英語でしか見つからないということが多いので注意が必要です。
特にアプリの情報は英語が多く、Google翻訳などを利用しても解読が難しい場合も…。
とはいえ、ヘルプページは日本語に対応しており、基本的な情報は日本語で読めるので安心してください。
アプリを導入してサイトのカスタマイズ性を高めたい場合は、英語力が必要になるので注意しましょう。
HTMLやCSSの知識が必要
Shopifyはデザインでも機能でも、自社のブランディングに合わせた本格的なカスタマイズが可能です。
ですが詳細なカスタマイズには、専門的な知識が必要なので覚えておきましょう。
HTMLやCSSなどの知識が必要なので、Shopifyで本格的な設定を行う場合は制作会社に外注するのがおすすめです。
Shopifyで売れるショップを作る3つの条件
見やすいサイトを心がける
「おしゃれなサイトにしたい」とアート方面に偏りすぎると、ユーザー目線では見づらいサイトになってしまうことも…。いくらオシャレで芸術的なサイトでも、商品やサービスがわかりにくいとユーザーが離脱する原因となります。
- ブランドコンセプトを明確にして特徴を出す
- コントラストで強調したい写真や言葉を目立たせる
- 予約や行間こそ大切に
これらの点を意識して、サイトデザインを整理しユーザーが買い物をしやすいサイトを意識してください。
商品情報を充実させる
商品の写真は、正面からの写真1枚ではなく、各方面から見たものを何点か用意しましょう。また、その時大切なのが写真の美しさ。きれいな写真はそれだけユーザーの心をひきつけます。
商品の情報も正確になるべく細かく記載しましょう。「こんな情報興味ないかな?」と思っても、詳細な情報があるとユーザーの店舗への信頼度が高まります。
フォローアップを忘れずに
モール型のECでは、個人情報漏洩の観点から購入したユーザーへ個別にアプローチすることが困難でした。
Shopifyは購入してくれたユーザーに対してアプローチが可能なので、アフターフォローを忘れないようにしましょう。
- カゴ落ちのフォロワーアップメール
- ヒートマップアプリなどでユーザーの動きを追う
- 商品情報を記載したポストカードやDMを送付する
- Instagramなどと連携してプロモーションする
- メルマガに商品の活用方法などを記載する
こうした点に気を付けてリピーターを少しずつ増やしていきましょう。
Shopifyで買い物したい!サイトの作成は外注しよう
Shopifyでは月額費用や各手数料を支払うことで手軽に個別のECサイトが運営できます。
従来主流であったモール型ECでは、競合が多く、手数料が高いことが運営のネックになることがありました。
別のECサイト構築方法を検討しているなら、Shopifyがおすすめです。
低いコストで運用ができ、サイトのカスタマイズ性も高いのでブランディングを意識した運用が可能です。
とはいえ、Shopifyで思い通りのアレンジをしたいならHTMLやCSSの知識が必要不可欠。
Shopifyで自社のECサイトを構築するには、経験と実績のある制作会社に外注することをおすすめします。
当社ではShopifyを利用したECサイトの作成も承っています。
成果につながるECサイトの構築を目指すなら、お気軽にご相談ください。