「SDGs」という言葉を最近よく耳にしませんか?
これは、2019年に国連で採択された「Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)」のこと。
2030年までに現代社会が抱えている大きな問題を解決するための目標が掲げられました。
17個の目標から構成されているのですが、この目標を達成するために欠かせないのが私たち一人一人の行動の見直しです。
普段から「何か社会に貢献できることをしたい」と思っているのに、何をしたらいいかわからず尻込みしている方は多いはず。
この記事では、今すぐにできる社会貢献活動をご紹介します。
個人で今すぐできる社会貢献5選
買う前に「本当に必要なものか」を考えよう
「SDGs」には「Sustainable」つまり「持続可能、長く続けられる」という意味があります。
普段買い物をする時に「安かったから」「なんだか便利そうだから」と必要のないものを買っていませんか?
そうしたものは、すぐ壊れてしまって捨てることになったり、使わなくなったりしてしまうものです。
会計の前に「これは本当に必要なものかな」と考える習慣をつけましょう。
「長く使い続けられるものを選んで買う」これも立派な社会貢献活動の1つなのです。
ストップ!フードロス!
家庭の冷蔵庫から、数年前に賞味期限の切れた調味料や、霜のついた冷凍食材がでてくる…こうした経験はありませんか?
ゴミとして廃棄されてしまうこれらは「フードロス」と呼ばれています。
日本の家庭で出るフードロスは年間284万トンとも言われており、今や深刻な問題となっています。
そこで家庭で今日からできるフードロス対策をご紹介。
まず「冷蔵庫の中身をチェックしてから買い物に行く」です。食料の買い過ぎはフードロスにつながります。
スーパーでは「食べきれる・使いきれる量」を意識して買いましょう。
もちろんスーパーで売られている商品も、賞味期限や消費期限が近いものは破棄されてしまいフードロスへとつながります。
すぐに食べるものであれば、手前に陳列されている賞味期限、消費期限の近いものを選んでくださいね。
フェアトレードや就労支援品を購入しよう
フェアトレードとは、貧困のない公正な社会をつくるために先進国と発展途上国が対等な立場で行う貿易のこと。
例えば最近話題になっているのが「中国・新疆(しんきょう)ウイグル自治区の強制労働」でしょう。
普段私たちが何気なく使っている日用品が、強制労働や児童労働によって不当に安い賃金で作られているものだとしたらどうでしょう?
不当な方法で生産された商品を買う事は、強制労働や児童労働などの不法行為に加担していることにもつながります。
フェアトレードの商品は国際協力団体のHPでも購入可能です。
また、店頭でもパッケージに「FAIR TRADE」と書かれたものを選ぶようにしてくださいね。
買う製品を選ぶことでできる社会貢献活動には「就労支援品の購入」もあります。
「就労支援品」とは、障がい者の方が制作された製品のこと。
こうしたものを購入することで、障がいを持つ方の就労や自立を支援できます。
就労支援品は自治体のホームページなどで、購入可能な販売所が紹介されています。
ぜひ一度チェックしてみてください。
リサイクル、リユースを心がけよう
生活するうえで、必ず出てしまうのがゴミや不用品です。
ですが、ちょっとしたことで社会貢献活動につながるのでぜひ実践してみてください。
まずゴミを出す時は、自治体の決めた分別方法を遵守すること。
「それだけ?」と思うかもしれませんが、これをきちんと実践することで各自治体でのごみの廃棄やリサイクルが円滑に進みます。
またスーパーのリサイクルボックスで、食品トレイやペットボトルのフタを回収しているのを見た事はありませんか?あれも積極的に活用したいところです。
他にも、家庭で不要になった衣類や中古品をフリマアプリなどに出品するのもおすすめ。
ただし、不用品の取り扱いでは1つ注意点が。
NPOなどの団体を通して不要な服などを寄付する時は「プレゼントを贈るような気持ちで」送ってくださいね。
というのも「困っている人たちに服を寄付してあげる」と汚れた衣服や不用品などを無断で送ってくる人たちがいるためです。
こうした服はもちろん、再使用はできませんので『廃棄』されるのですが、処分の手続きをするのも人手がいるもの…。
社会貢献活動と思っても、逆に迷惑をかけて廃棄物を増やしていただけ!なんてことにならないように、寄付先のホームページをよく確認してくださいね。
地域の社会貢献活動に参加してみよう
地域の社会貢献活動は多くの種類があります。例えば…
保護猫、保護犬の里親探しのお手伝い
実は筆者も参加したことがあります。
「住んでいる地区+動物保護活動」と検索したら、動物保護活動をしている団体のホームページを発見。
スタッフを募集しているとのことだったので、応募しました。
私のしていた活動は「保護された動物たちのお世話」をしたり、「動物たちのお世話に必要な消耗品を寄付する」といったことをしたりといったものでした。
子どもたちの学習支援
住んでいる地域に「子ども食堂」はありませんか?こうした施設では、子どもたちのケアをしてくれる地域のボランティアスタッフを募集しているものです。
貧困であったり、両親の帰りが遅い子どもたちに、食事を提供したり宿題を見てあげたり、本を読んだりといった活動をしています。
ビーチクリーン活動や森林ボランティア
海沿いに住んでいる方であれば、海岸のゴミ拾いなどビーチを掃除して美化する活動へ参加してみましょう。
筆者も参加したことがありますが、学生さんからお年寄りまで地域の方が多く参加していて、みんなで楽しくゴミ拾いをしました。
家族総出で参加している方もいらっしゃいましたよ。
また山側に住んでいる場合、森林ボランティア活動もおすすめです。
森林の整備や保全、環境教育など森林ボランティアの活動は多岐に渡っています。
行政やNPOが主体となって週末に参加できるものもあるので、チェックしてみてくださいね。
今日からできる社会貢献活動まとめ
「社会貢献活動に興味があるけど、具体的にどうしたらいいのかわからない」こんな風に悩んでいる方は多いですよね。
この記事では今日から個人で実践できる社会貢献活動をまとめて紹介しました。
社会貢献活動を通して、誰かから感謝され、地域の同じ志を持った方とつながりが持てるなどいろいろなことが得られますよ。
まずは興味のある分野から、地域で活動している団体がないか気軽に探してみてくださいね。