2015年9月に国連で採択された「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」とは「Sustainable Development Goals」の略であり、日本では「持続可能な開発目標」と訳されています。
とはいえ「SDGsという言葉をよく聞くけど、具体的に何をすることなの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では持続可能な社会のために私たち個人が簡単に始められる項目を紹介していきます。
今日から早速、あなたも行動に移してみませんか?
SDGsが定めている17のゴールをおさらい
個人でできる行動を紹介するまえに、SDGsに定められている17のゴールをおさらいしていきましょう。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤をつくろう
- 国や人の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任とつかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさを守ろう
- 平和と公正をすべての人へ
- パートナーシップで目標を達成しよう
これら17個の項目がSDGsに設定されている目標です。
目標の分野は多岐に渡っており、何から手をつけたら良いのか…腰がひけてしまいますよね。
では私たちはこうした目標を達成するために、個人で取り組めることは何でしょうか?
持続可能な社会のために個人で取り組める3ステップ
ステップ1・家にいながらできること
電気や水を節約しよう
「電気をつけっぱなしにしない」
「水をだしっぱなしにしない」
「コンセントは使わない時、こまめに抜いておく」
こうした事は限りある資源を守るために大切な事です。
特にテレビやパソコンなどを、使わない、見ていないのにつけっぱなしにしていませんか?
こうした行動は電気代や水道代の無駄な出費にもつながるので、見直した方がいいでしょう。
SNSで投稿をシェアする
SNSでジェンダーや差別に関して、議論を問いかける記事を見かけたら「いいね」を押すだけでなく「シェア」してみましょう。
シェアすることでより多くの人に目にとまりやすくなります。
また「#globalgoals」で検索をしてみてください。
多くの方、多くの地域のSDGsに関する取り組みを知ることが可能です。
検索するときは「ECOSIA」で
スマホやパソコンで検索すると、上部に広告が表示されますよね?「ECOSIA」は広告収入の80%を世界自然保護基金に寄付しています。
世界自然保護基金とは、世界中で植樹活動を行っている機関のこと。
Yahoo!やGoogleで検索するのではなく「ECOSIA」で検索するだけで植樹活動を応援できます。
ステップ2・家の外でできること
ハンデのある人を見かけたらサポートする
駅や道でハンデのある人を見かけたら「何かお手伝いできることはありますか?」と声をかけてみましょう。
もし自分で声をかけるのが難しい場合、駅員さんなどに声をかけてもいいでしょう。
フェアトレードの商品を選ぶ
少し前に中国・新疆でのウイグル人強制労働が問題になりました。
この国際問題をうけて、多くの企業が自社のサプライチェーンに強制労働などの問題が関わっていないか対応に追われました。
世界にはこうした問題以外でも、発展途上国に対して先進国が不平等な条件でビジネスを行う例があります。
こうした企業の商品を買わないことも社会貢献につながります。
フェアトレードに代表される、認証マークには以下のようなものがあります。
- 公正・公平な貿易で生産者を守る「フェアトレードマーク」
- 海のエコラベル「MSC認証」
- 養殖水産物のエコラベル「ASC認証」
- 環境に優しい森林認証制度「FSC認証」
- 認証パーム油「RSPO認証」
- 熱帯雨林を保護する「レインフォレスト・アライアンス認証」
残念ながら、こうしたマークのついた商品は少ないのが現状です…。
ですがSDGsの認知度が広がるにつれ、社会貢献活動が活発になればこうしたマークのついた商品が店舗に多く陳列されるようになるでしょう。
買い物は地元で、商品は前列のものから買う
地元で買い物をすることで、地元企業の雇用を守ることにつながります。さらに、長期トラックによる輸送も減らせるので環境の保全にもなります。
また、すぐに使うような商品であれば前列のものから買いましょう。
というのも、この行動でフードロスを減らせるから。
食べ残しや売れ残りなど、食べられるのに廃棄されてしまう食品は日本でも年間13憶トンと言われています。
期限の近いものから消費しておくことで、食品ロスを減らせます。
また生鮮食品は買ってすぐに冷凍して保存しておくと長持ちして便利ですよ。
ステップ3・職場や学校でできること
通勤方法を変えてみる
1駅歩いてみる、公共交通機関を使うなど環境に配慮した通勤方法を検討してみましょう。
筆者の職場では最近、男性陣がロードバイクに目覚めて自転車通勤を始める人が増えてきました。
水筒に冷たい清涼飲料水を入れて、会社につくと冷たいボディーシートで体を拭いて着替えると、サッパリして頭もスッキリ、仕事がはかどるそうです。
自身の周りにある差別に声をあげる
「飲み会で若い女性社員がお酌をする」
「男性が育休を取ろうとして『出世できなくなるぞ』と言われていた」こうした場面を目撃して、モヤモヤしたことはありませんか?
こうした職場での性差別や不平等に声をあげてみましょう。
もちろん自身に危害が及びそうな場合、社内のコンプライアンス部門などに相談することを検討してみてください。
周囲の人と意見を交わしてみる
職場で性差別や不平等だと感じる現場に遭遇した時、一人で声をあげるのはかなり難しいことだと思います。
こうした時、周囲の人にそれとなく話をふって意見を交わしてみましょう。
「仕方ない」と諦めている人もいるかもしれませんが、「意見したい」と感じている方がいるかもしれません。
周囲の人と議論を交わすことで、自身の価値観や無意識の差別などに気が付けるかもしれません。
持続可能な社会のために個人ができることは?
SDGsという言葉がニュースなどで取り上げられることが増えてきました。
「意味は知っているけど、具体的に何をしたらいいの?」という方のために、個人で今日から取り組める活動を紹介してきました。
節電や節水など今日から取り組めるものもありますし、フェアトレードのマークなどは、まずは商品を探す事から始めなければならないものまでさまざまです。
他にもSNSで「#globalgoals」と検索してみると、多くの方のSDGsに対する取り組みを知る事ができます。シェアすることで、そうした活動がより広く浸透していくはず。
「シェア」するだけでも立派な社会貢献活動の一環なのです。
今日から自分にできる範囲で、無理なく活動を始めてみましょう。